例えば、こんな言い方で使われます
「ワインはテロワールの影響を非常に受けやすい」
テロワールとはどういう意味でしょうか?
テロワール = Terroir(仏語)
風土の、土地の個性の
ワインを語る時のテロワールとは、「ワインに使用されている、そのブドウが育つ環境全て」を表しています。土壌(地質、水はけ)だけでなく、気候(日照、気温、降水量)や地形、標高などブドウ畑を取り巻く全てがテロワールなのです
また、テロワールは国の違いといった大きなレベルで語られることもあり、地方や地区、さらに細かく畑レベルでテロワールの違いを語ることもあります
最近はつくり手の違い(思想)までテロワールの一つの要素とすることもあります
多くの農作物は、テロワールによって味や品質が左右されます。 中でもワインの原料となるブドウは、特にテロワールの影響を受けやすい農作物だと言われています。同じブドウの品種だけを使ってワインを作ろうとして、同じように栽培したとしても、隣の畑というだけで味わいが変わることがあります
テロワールの違いによってブドウの特徴や風味が微妙に異なり、それがワインの特徴や風味の違いにつながるのです
日本には明石の蛸、谷中の生姜のように、生産地の名前と結びついて語られる食材も多く、日本酒や味噌、醤油なども、その土地の気候風土による個性を生かした食材の代表と言えるかもしれません。最近では、このような品々もテロワールという言葉を使い表現することが多くなっています
ブドウがテロワールの影響を受けやすいように、米もテロワールの影響を受けやすい農作物です。品種により、甘みや粘りなど個性があり、米から作る日本酒はテロワールの影響を受けやすいと言われています。米は日本酒だけでなく、焼酎の原料にもなります。また焼酎はサツマイモ、麦、ジャガイモなど地域の特産物を活かした食材が使用されていて、テロワールの視点で語ることができます
日本は国土の3/4が山なので、その山に降った雨や雪解け水が、川へ、川から田畑へと流れ、米や作物を育てます。そして田畑の水は山のミネラルとなり海へと届きます。また長い年月をかけて濾過されたれた地下水は各地の名水となり、特に日本酒などでは味の決め手となっています
自国の中で自然の循環を感じられる国は少なく、その循環で作られる各地の米や農作物、畜産物などはその土地でしか味わえないものが多く、日本はテロワールの視点を意識すしやすい国と言えるかもしれません。フランスも島国ではないですが、海に面している地域が多く、山脈がたくさんある農業大国であり、その土地の味わいを大切に造られている品々が多い国です
私たちは今、スーパーに行けば全国…世界の美味しい野菜や加工品を手に入れることが可能ですし、希少な品々も通販でお取り寄せすることができます。夏の野菜、冬の魚、秋の果物…と言われていても365日手に入る時代です
しかし、どこの土地でいつ収穫された野菜なのか、どこの名水で作られた日本酒なのか、それぞれのテロワールを意識してみませんか?
その土地、そのつくり手、それぞれにこだわりや理由があります。relier+(るりたす)では、その土地の光や、水や、空気、人を感じることによってつくられるものは全てテロワールと捉え、新たな感じ方や体験を提案していきます
その土地を訪れ、テロワールを意識することで、通販やネットで体験するよりも、より美味しく、より楽しくなることをお約束します!